推し（夫）の生誕祭 第2子リリースまであと27日（予定）

1歳8カ月児がいる一家の朝は早い。週末だからといって昼まで寝ることは許されぬ。朝食にはいちごジャムを塗った食パンを与える。食べ終えたら手を洗わせて着替えさせ、テーブルやいすに付いたジャムを拭き取り、床に落ちたパンくずをハンディー掃除機で吸い取る。

リビングを走り回る1歳8カ月児を気にかけながら、家事や化粧を進める。週末は一日中顔回りをベタベタ触られるので、コンタクトレンズと落ちにくいファンデが欠かせない。結果、平日よりも気合いが入った顔面になる。

10時になり、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」をかける。マンションポエムの話に笑っていると、まねして笑いかけてくる1歳8カ月児。かわいい。ダイヤモンド・プリンセス号に乗船中のリスナーから届いたメールに、「今日はリクエスト曲なんでも掛けちゃう！」と安住。番組の最後にダイヤモンド・プリンセス号からのリクエスト「Stop! In the Name of Love」がかかる。いい番組だなぁ。

前日までに予定を立てていない場合、1歳8カ月児を構いながら「今日はどこに行こう？」とGoogleマップの「Want to go」リストを眺めているうちに11時だ。1歳8カ月児の昼食を用意しなくては。週末の昼食はだいたい、麺かカレー。豚の角煮の残りを小さく切って、ブロッコリーとともにトマトソースで和えてマカロニにのせる。トマトパスタは1歳8カ月児の顔も服も真っ赤に染めてしまうので、こげ茶色のタオルをエプロンの下に掛けてから食べさせる。

昼食が済んだら、1歳8カ月児は昼寝に入る。ただしタイミングを逃すと、夕方まで寝ないときもある。そうなると、「眠い……けど遊びたい……けど眠い〜〜〜〜〜！」というテンションに付き合わされることになるのでこちらも必死だ。今日は逃した。大人たちも腹が減ったので、寝かしつけは諦めて車でステーキハウスに向かう。

「カウボーイ家族」という名のステーキハウスで、「本日から前後一週間以内にお誕生日を迎える方はいらっしゃいますか？」と聞かれる。なんと今日は夫の誕生日ではないですか。堂々と名乗り出る夫。ステーキを食べ終えると、カウボーイハットをかぶった女性が、バースデーソングを歌いながらケーキプレートを持ってきてくれる。店内のお客さんもぼちぼち拍手をしてくれる。照れる夫を撮る私。びっくりして泣き出す1歳8カ月児。“肉の日”に「カウボーイ家族」で家族している……とウケてしまう。

その後カフェに移動したものの、1歳8カ月児はなかなか寝付けず店内外で動き回り、17時過ぎにようやく、読書する夫の腕で寝落ちした。私も、気付いたらカフェのテーブルに突っ伏していた。推し（夫）が産まれた尊い日だというのに……。

今年はやんちゃ盛りと臨月の妊婦がいるので、コース料理をゆっくり食べたり、飲み歩いたりする生誕祭はお預け。わかってはいるけれど、やっぱり二人でするデートは最高なので、できるだけ重ねていきたいし、推しには長生きしまくってほしい。